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日々徒然なるままに駄目っぷりと愚痴と愛しさの垂れ流し。 呟き手はkt-blue。なんかの病気。躁鬱腐女子らしいよ。咲かない桜に憧れをこめて。


by ktblue-black
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ぱちん

短く切ってまるく綺麗に整えられた爪を撫でて満足気ににんまりと笑む。
その締まりのない表情に微かに苛立ちを覚えて、指に触れている手を払った。
「あああもうちょっとだけ!!」
「一々気持ち悪いんだよてめぇは」
跡部はそのままペンをとって書き掛けの日誌を埋めていく。ええやん別に減るもんとちゃうやん、と机に顎を乗せて横でゴネる忍足はこの際無視する。こんなに遅くなったのは誰のせいだ。
最初は爪を引き出しに引っかけて、ほんの少しささくれさせただけだったのだ。
ページを繰る度に引っかかってめくれていく爪にじれて、いっそ咬み千切ってやれと口元に指をやった。それを忍足に見咎められたのが運の尽きだった。
爪を切らせろというから好きにさせたら両手ともに綺麗に切りそろえたばかりかご丁寧にヤスリがけまで。
「せやかて俺跡部の手好きやし」
舐めたときにささくれ刺さったら痛いやん?とんでもないことをしれっというのに跡部は椅子を回して忍足と向き合った。しゃがんだまま、期待に満ちた目でこちらを見上げる阿呆に靴底をお見舞いする。
もうちょっと吹っ飛ぶかと思ったが、跡部の予想に反して忍足はごろりと後ろに転がっただけだった。ただ、ごちんと派手な音がしていたし、実際後頭部を押さえて声もないのでそこそこのダメージは負わせたらしい。
溜め息ひといき。紙上の消し滓をさっと払って日誌を閉じた。
「20分」
「…?」
単語で告げて日誌を抱えて席を立つと、涙目の忍足がよくわからないという様子で転がったまま此方を見た。
「これから監督に日誌を提出、行って帰って20分。そのあとなら触ろうが舐めようが好きにしていい」
「…全部?」
忍足の無意味な問い掛けに跡部はくつりと喉だけで笑う。
「今日はそういう気分だ」
たちまち色づく忍足の瞳を一瞬だけ。そのまま跡部はドアを閉じた。
楽しみはあとにとっておくものだ。










そういえば今日は天使の日でした
すげえ久々
by ktblue-black | 2009-10-04 03:45